■子どもの健康のために〜病気の予防〜
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先天性サイトメガロウイルス感染症
妊婦になって初めてサイトメガロウイルスに感染すると、胎児にも感染し、生まれて からさまざまな異常が起きることがあります。難聴、低出生体重、肝臓の異常、小頭 症、水頭症、貧血、血小板減少、網膜症、白内障などの目の異常、痙攣、肺炎等で す。生まれてすぐには異常がなくても、半年以上たってから精神発達障害、運動障害 などをおこすこともあります。日本人妊婦のサイトメガロウイルスに対する抗体保有 率は60パーセントから70パーセント台に減少しているため、第2子以降の妊娠時 に上の子供さんから母親にうつるといわれています。うつった母親の症状はあまりた いしたことはないですが、第2子に胎盤を通じて感染すると上述のような症状がでる ことがあります。子供さんの唾液や尿などからうつるといわれています。感染をふせ ぐには、おむつ交換や子供の食事、子供の鼻水、よだれを拭く、子供のおもちゃを触 るなどをしたときは、石鹸と水で15秒から20秒間は手洗いをしてください。ま た、子供の食べ物や飲み物、食器、歯ブラシを共有しないこと、子供とキスをする時 は唾液接触を避けること、子供の唾液、尿と触れそうな場所を清潔に保つことなどが 大切です。
世界中でワクチンの開発が行われていますが、今のところ実用化には至ってはいま せん。
先天性感染児への抗ウイルス薬治療が日本でも試みられており、難聴の改善効果な どが期待されています。
ほとんどの産科施設ではサイトメガロウイルスの抗体検査はしていません。妊婦さ んは妊娠中このウイルスに感染しないように気をつけましょう。