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お産の進み方
自然の力に感動。自然分娩の出産プロセスをたどってみましょう |
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■病室・陣痛室では |
さあ、お産です。あなたと赤ちゃんが一緒に力を合わせてこそ成し遂げられることです。もちろん医師や助産師さんはお産を安全に進めるために手助けをしてくれますが、主役はあくまでもあなた自身です。とは言っても、初産なら赤ちゃんが生まれるまでに14〜16時間くらいはかかります。
入院した後は出産を待つばかり。先のことをあれこれ考えずにリラックスして過ごしましょう。今のうちに眠たければ眠り、食べたければ食べて、元気をつけておきます。
強い痛みが来たら、深くゆっくりと呼吸をして、痛みを逃がしましょう。おなかのマッサージや、腰に握りこぶしを当てるのも効き目があります。
痛みが去ったら全身の力を抜いてリラックス。深呼吸とリラックスは、赤ちゃんに十分酸素を送る為にも、あなたの体力をムダにしない為にも大切なことです。
病院・施設によっては、LDR室といって陣痛・分娩・回復期まで一つの部屋で過ごせるところもあります。 |
本番はまだまだ、眠ったり食べたりして元気をつけて |
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食べたくなくてもアイスクリームなら
食べられるかも? |
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●大汗をかく仕事ですから、水分をとっておきましょう。 |
●尿がしたくなったら、何度でもトイレへ。膀胱に尿がたまると、赤ちゃんの頭が下りてくる邪魔になります。
陣痛がきつくてひとりで行けないときは、看護師さんに取ってもらいましょう。 |
●子宮口が全開近くなると「破水」が起きます。「いきみ」がきますが、まだ力を入れず逃します。肛門をこぶ
しやボールで圧迫す るとラクに。赤ちゃんも体を回転させたりして一生懸命です。 |
●パパが陣痛の時間をはかったり、飲みものを飲ませてくれたり、マッサージしてくれると、心強いですね |
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■分娩室で |
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子宮口が全開になったら分娩室に入ります。練習してきた、いきみや呼吸法、補助動作を上手に使いましょう。
痛さのあまり途中で『もうイヤ!』と叫びたくなりますが、そんな時赤ちゃんの心音に耳を傾むけてみましょう。赤ちゃんもママと一緒にこの陣痛を乗り越えようとしてがんばっています。ここでパニックを起こすと、お産が長びき余計に辛くなります。 |
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●いきみや短促呼吸は医師や助産師さんが指示してくれます。 |
●分娩台から腰や背中を浮かすのは疲れるだけ。動いても痛みが長びくだけです。それよりゆっくり深呼吸を。 |
●裂傷を防ぐために、この段階で会陰切開をすることも あります。 |
●尿意や便意は、遠慮なく告げましょう。 |
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■赤ちゃん誕生〜分娩後 |
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赤ちゃんの体の中で一番大きな頭が出ると、その後は全身がスルッと出てきます。赤ちゃんの鼻や口に詰まった羊水や血液を吸引し、へその緒を切ります。元気な産声をあげ、肺で呼吸を始めます。
いよいよ赤ちゃんとの感動のご対面です。今までの痛みが嘘のように消えて大きな仕事を成し遂げた満足感でいっぱいになるでしょう。誕生後5〜15分すると、子宮が軽く収縮し胎盤がはがれて出てきます。その間約10秒程。その後医師が子宮の中に胎盤や卵膜などの一部が残っていないか、また出血の状態などを調べたり、会陰切開をした場合は縫合します。その後は、さあ、まずぐっすり眠って、からだを休めましょう。
赤ちゃんも産湯をつかって、気持ちよく休んでいますよ。 |
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■出産時のトラブル |
予期せぬトラブルに対しても医師を信頼して…適切な処置が行なわれ、赤ちゃんもお母さんも無事お産を終えること
ができます。 あまり心配しないで。
(1)微弱陣痛
赤ちゃんを押し出すための陣痛がはじめから弱かったり、お産の途中から弱まってしまうことをいいます。
赤ちゃんやお母さんの元気度に問題がなければ、そのままリラックスして陣痛が強くなってくるのを待ちます。
あまりお産が長びく場合は、陣痛促進剤の点滴をしたり、吸引分娩や鉗子分娩、帝王切開などで、すみやかに赤ち
ゃんを外に出します。
(2)児頭骨盤不均衡
赤ちゃんの頭が、お母さんの骨盤より大きい場合をいいます。
疑いのある場合は、お産の前に骨盤のレントゲンを撮り、骨盤の内径を調べます。 9・5センチ未満の場合は「狭骨
盤」とされ、帝王切開でのお産が選択されるかもしれませんが、まずは経膣分娩を試みることも多いでしょう。 その
結果、スムーズに進行しないときは、途中で帝王切開に切り替わります。
(3)遷延分娩
お産の開始から10分間隔の陣痛が始まったとき、初産で30時間以上、経産で15時間以上かかったときを「遷延分
娩」といいます。
赤ちゃんとお母さんがまだしばらくがんばれそうだと判断されたときは、そのまましばらく様子をみます。 早くお産を終
わらせたほうがよいと判断されたときは、陣痛促進剤の点滴をしたり、吸引分娩や鉗子分娩を行ないます。 下からの
お産が無理なら、帝王切開に切り替わります。
(4)弛緩出血
胎盤が出ると、子宮が急速に収縮することで出血を止めますが、収縮が悪いと出血がいつまでも止まらず、大出血を
起こしてしまうことがあります。
このようなときは、子宮収縮剤を注射するほか、氷まくらでおなかを冷やしたり、子宮のマッサージなどを行ないます。
産後2時間、分娩室で過ごすのは、こうした出血に備えるためです。 |
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■カンガルーケアー |
赤ちゃんとママの肌が直接触れ合うよう、ママが裸の赤ちゃんを胸に抱っこしたり、おっぱいを吸わせてあげます。
誕生直後の2時間は赤ちゃんが目を覚ましている覚醒期。かわいい目をパッチリ開けたり、 うとうと眠っていたり、みん
な安心した顔をして泣きません。母子の絆作りのために出産後なるべく早く行うことが効果的です。 |
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■お産の経過 |
≪分娩第一期≫
開口期
(子宮口が
全開するまで)
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●10分おき10〜20秒の陣痛 が、2〜3分おき50秒くら
いになるまで。
●初産10〜12時間、経産4〜6時間。
●胎児の心音チェック、内診、浣腸などのほかは病室
で待ちます。
●分娩監視装置を使ったり、陣痛が弱いときは促進剤
を注射することもあります。
●子宮口が全開大になるまではいきまないで。深い呼
吸と短促呼吸を。全開のころ分娩室へ。 |
子宮口全開大(10cm以上) |
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赤ちゃんは少しずつ下降しはじめ、子宮口がゆっくり開いていく。 |
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娩出期
(赤ちゃんが
生まれるまで)
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●陣痛は2〜3分おきに1分くらい。
●いきんでもいいといわれたら陣痛の波に乗っていき
みましょう。深呼吸して、できるだけ長く、大便をする
ような感じで。
●陣痛の合間は力を抜いて、赤ちゃんに酸素を送って
あげましょう。 |
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●発露するといきみはストップ。ハッハッハッと浅く短
い息(短促呼吸)を。いきむと裂傷が起こるので、絶対
いきまないで。
●会陰ののび具合をみて、ハサミで切ることがありま
す。 |
発露 |
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収縮のないときも、赤ちゃんの頭は引っ込まなくなる。 |
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●何かが出た感じでスッと楽になります。赤ちゃん誕
生の瞬間。短促呼吸をやめます。
●子宮口全開からここまで、初産2〜4時間、経産1〜
2時間くらい。
●産声が聞こえても動かないで。
●へその緒が切れたら、赤ちゃんとご対面です |
誕生 |
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助産師さんが赤ちゃんの鼻やのどの羊水を吸引すると、オギャーと産声を上げる。 |
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≪分娩第三期≫
後産期
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●医師の指示でもう一度いきみます。
●産後の処置と、会陰切開した場合は縫合します。
●分娩後も約2時間は出血状態を見守るため分娩室
で寝かされ、その後病室へ戻ります。 |
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≪分娩第四期≫
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●胎盤娩出後は異常出血が起こ ることもあるため、
2時間は安 静にしながら血圧測定や体調 の変化
を観察するため分娩室で過ごす。 |
臍帯(へその緒)を切った後、赤ちゃんは産湯をつかい、体重・身長・頭囲・胸囲などの身体計測や健康チェックを受けて新生児室へ。 |
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